2018年1月26日、coincheckでNEM約580億円を不正流出するという事件がおきました。
現時点でこの事件に対する補償対応などは明らかになっていませんが、今回流出したのは顧客資産ということで、coincheckのアカウント上にNEMを保管していたユーザはその資産を失ってしまう可能性があります。
「自分はcoincheckに資産を置いてなかったから良かった…」
と安心している方も、その他の取引所に資産を置いたままだと今後同様の事件の被害にあってしまうかもしれません。
こんなもしもの時に備えて、自分の資産は取引所からウォレットへ移動しておくことが推奨されています。
この記事では、NEMを移動するウォレット(Windows PC版)の準備方法について紹介していきます。
目次
使用するウォレット
NEMのウォレットとしは、「Nano Wallet」が定番となっています。
こちらのリンクからインストールできます。
リンク:NEM公式サイト
Nano Walletのインストール・設定
上のリンクへ移動すると、Nano Walletのインストール画面が表示されます。
Windows、Mac、Linuxのそれぞれでインストール可能です。
以下ではWindows版のインストール・設定について紹介していきます。
インストールが完了したらファイルを適当な場所に展開します。
展開したファイルの中から「NanoWallet.exe」を起動します。
NanoWallet.exeを起動すると下の画面が立ち上がります。
①「アカウント作成」をクリックします。
※英語表記になっていた場合は「言語」で日本語に変更可能です。
②「シンプルウォレット」を選択します。
③慎重に行うよう念押しされます。「準備できました」をクリックしましょう。
④ネットワークは「Mainnet」を選択します。
⑤ネットワークが正しく選択されていることを確認して「次へ」をクリックします。
⑥任意(英数字)のウォレット名を入力します。
例:mirai_kakeibo
⑦ウォレット名を正しく入力していることを確認して「次へ」をクリックします。
⑧ パスワードを入力します。(※設定したパスワードを忘れることが無いように管理アプリなどで確実に管理しておきましょう。)
⑨「次へ」をクリックします。
⑩「スタート」をクリックすると秘密鍵の生成が始まります。秘密鍵の生成中はマウスを動かし続けましょう。
⑪秘密鍵が生成されると「Done!」と表示されます。
⑫「次へ」をクリックします。
⑬改めてウォレットに関する但し書きが表示されます。しっかりと目を通して「理解し同意しました」をクリックします。
⑭ここからウォレットを損失してしまった場合に必要な「.wlt」ファイルをダウンロードすることができます。確実に保管しておきましょう。
⑮画面上に表示することも可能です。表示した上で、写真やメモとして残しておいても良いでしょう。
⑯この画面で確実にバックアップを取得したら「ウォレットファイルをバックアップしました」をクリックします。
⑰ここでプライベートキーを表示します。これは秘密鍵のバックアップとなります。表示されたプライベートキーも確実に保管しておきましょう。
⑱秘密鍵のバックアップを保管したら「秘密鍵とパスワードバックアップしました」をクリックします。
⑲最後に、バックアップを確実に行ったか更に念押しされます。不安な場合は前の画面に戻って確実にバックアップしましょう。バックアップに問題がない場合は「私は全ての内容を理解し同意しました」をクリックして、ウォレットの設定を完了します。
ウォレットの設定を完了したら、サインイン画面が表示されます。
以下は任意ですが、ログイン方法について紹介します。
⑳作成済みのウォレットを選択します。
㉑自身で設定したパスワードを入力します。
㉒正しい情報を入力したら「サインイン」をクリックします。
サインインすると、ウォレットの情報がダッシュボードで表示されます。
以下では自身のウォレットの確認を行います。
㉓「アカウント」をクリックします。
㉔アカウントページに自身のウォレットの「アドレス」が表示されます。取引所などからウォレットに出金する場合は、このアドレスを使用します。
以上でひと通りのNano Walletに関するインストール~設定作業は完了です。
多少手間は掛かってしまいますが、自身の手元で安全にNEMを保管するためにNano Walletの利用はおすすめです。
まだ取引所にNEMを置いたままの方は今後のリスクを考えて是非検討してみましょう!